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宝塚花組大劇場公演

真矢みき、千ほさちの退団公演となります。

1998/5/15(金) - 6/22(月) 宝塚大劇場 (6/2(火) 新人公演)
1998/8/22(土) - 10/5(月) 1000days劇場

ミュージカル「SPEAKEASY」 −風の街の純情な悪党たち−」

作・演出 谷正純

作品の舞台は1920年代のシカゴ。ギャングのボス・マックと、彼と 対立する詐欺師の元締めの娘ポーリーとの恋を横糸、真矢みきの個性を 縦糸に描く。

「三文オペラ」をもとにした作品で、従来の谷作品とはまったく 異なる雰囲気を持つ(小池や正塚の作品と言われても気がつかないかも)。 真矢みきの個性に大きく頼った部分は大きいが、それに応えた真矢の奮闘、 相手役の千ほさちや渚あきの怪演、同時退団の詩乃優花の好演に 支えられている。

ショー「スナイパー」 −恋の狙撃者−

作・演出 石田昌也

ストーリー仕立てのバラエティショー。「スナイパー」という タイトルが意味を持つのはプロローグとパレードのみ。 作者が自分の趣味に走った作品で、ショー全体を見ると まとまりを欠く駄作。ハリマオがわかる年代は男性の40代以上に なるのではないだろうか。

ただし、個々のシーンで見ると「大空への夢」「アウシュビッツ」 など意欲的で深いテーマ、「パパラッチ」などのナンセンスギャグには 注目したい。もっとも、「アウシュビッツ」はテーマ的に重過ぎ、 このショーの中に置くのはバランスを欠く。独立したバウ作品に した方がよかったのではないだろうか。