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「セーラームーン」

7/26(土) 第1幕 15:05〜16:15, 第2幕 16:27〜17:38
サンシャイン劇場 1階22列1番(ほとんど最後列下手端)

「セーラームーン」を観るのは初めてです。TVでは何回か試しに観た ことがありますが。客層がなかなか面白いですね。学生くらいの男の集団や 出演者の知り合いらしき女連れはなかなか新鮮。作品自体もなかなか 面白かったです。仁科有理さんはなかなか迫力のある悪役で驚きました。 わたしの目当ては火球王妃の吉岡小鼓音さんですけど、声楽畑の人的な 使い方でもったいないと感じました。もっとストーリーに絡ませてくれる と面白いんですけど。

剣幸ドラマティック・コンサート 「ノーマ・ジーンとマリリン・モンロー」

7/26S シアターVアカサカ
マリリン・モンローの光と影を歌でつづったドラマティック・コンサート、 ということでミュージカルや映画のナンバーが多くとても面白かったです。 客の入りがちょっと悪いのでしょうか。劇場持ちのチケットがあまりさばけて ないのかもしれないですね。開場直前の電話で3列目11番(上手)、 目線がホイホイと飛んでくるというか、観客に男性が少ないですから歌詞が 男性を対象にした部分ではこちらをその間しっかりと見つめてくれるのです。 (*^^*)

宝塚時代を知らないのですが、歌とってもうまいんですね。特にバラードや アップテンポの曲は最高です。が、ソウルフルな曲はまだまだ修行が足りない です。あらためて和田アキ子の偉大さを感じたのでした。

「シー・ラブズ・ミー」初日

1997年8月2日(土) 14:00公演 劇場飛天
第1幕 14:01〜15:33、第2幕 16:03〜17:07
座席 1階12列54番(上手の一番端)

明日の宝塚行きの途中下車ということで朝10時前に飛天のチケット売り場 に並んで当日券を買って初日を観ました。1995年12月の東京での初演も初日を 観たので2連続初日観劇となりました(名古屋公演は観ていません)。

舞台装置(堀尾幸男)は東京公演と同じで変わっていません。照明(原田保) とあいまってとても美しい。帝劇と同じく生オケと銀橋があります。

演出者(釜紹人)も同じなのですが演出が違います。笑いの大阪を意識した わけではないと思いますが、かなりコミカルな作りで、市村正親もコテコテの ギャグを入れてます。カナメさん(涼風真世)でさえも例外ではなかった。(^^;) もっとも芝居の雰囲気をこわすほどではありません。

市村正親(ジョージ)ほどの芸達者でもちょっとギャグがすべってます。 ですがさすがの貫禄で、銀橋での切々と歌い上げるソロは感動的です。

カナメさん(アマリア)は七色の声を使い分けていろいろと工夫してますね。 裏声もとてもきれいに出るようになっているし、相変わらずかわいいアマリア像を 作り上げています。カナメさんも救いようのないギャグを一発かましてくれる のですが…言わないでおきましょう。(^^;)

東京公演から出演者の顔ぶれが若干変わっています。

色気ムンムンだった島田歌穂の代わりに色気はないけど (^^;) コミカルな 土居裕子。くるくる変わる表情がとてもチャーミングでとってもかわいい イローナを作っています。コミカルが過ぎて、行っちゃってると言った方が いいかもしれない(笑)。アマリアとのデュエットでのかわいらしさ、ソロでの 確かな歌唱力は見事。

石井一孝の代わりに堀米聰。あまり歌はうまくないですが元気はやたらとよく 好感がもてます。

ミスター・マラチェックにはトラヒゲこと熊倉一雄。この作品のムードメーカ の役割を果たしており、登場するだけで舞台の雰囲気がほんわかした感じになる のでした。

舘形比呂は出ていませんが、アンサンブルのダンスはパワフルでスピーディ。

レミゼのジャベールをお休みしての村井国夫。やはりこういう色男の方が よく似合うとあらためて実感。

ラストのハッピーエンドシーンをうれし涙を流しながら観て、「あぁ、観て よかった!」と素直に喜べる作品です。願わくは東京と同じく12月にやって 欲しかった作品なのになあ。。。

宝塚月組「EL DORADO」

8/3(日)MS 宝塚大劇場
マチネが宝塚友の会の抽選で当たったので観に行きました。ソワレはサバキを ゲットできました。マチネは友会席で2列目上手端(1階2列84番)! フィナーレでは目線を貰い放題で、とても幸福でした。銀橋上に揃うときには さお太(高翔みず希)とびすこ(瑠菜まり)がにっこり笑顔を贈ってくれ ましたし、上手端マイクのところにいるあきよちゃん(南城ひかり)からは 何度もチラチラと目線を贈って貰いました。(^^)

真琴つばさトップお披露目公演。舞台装置と衣装はキンキラキン。 本水を使うシーンもあったりしてとっても豪華絢爛でそれだけでも観る 価値はあるでしょう。南米版アナジといった趣で最後は主人公を 含めた大半が死んでしまい、ストーリー展開はちょっと強引なのは 相変わらずという谷正純脚本なのですが、涙ボロボロになってしまうのですね。 マチネでは舞台からわたしの涙がよく見えたことでしょう。真琴つばさ、 姿月あさと、風花舞のみならずいろんな生徒の魅力が十分に引き出されて いました。東京に来るのがとても楽しみなんですが、香港公演組(姿月あさと、 夏河ゆら、高翔みず希、南城ひかり、、、)が抜けてしまうのが残念。

「シンデレラ」初日

8/4(月) 第1幕 15:33〜16:52、第2幕 17:18〜18:16 新宿コマ劇場
8月4日は「シンデレラ」の初日、新宿コマ劇場によしこちゃん(麻乃佳世)の シンデレラが帰ってきました。(^^)

昨年の王子様はコゼットの元に行ってしまった (^^;) 等により主要キャストの 変更があります。
 役名   昨年   今年
 王子  石井一孝  沖田弘之
 継母  加茂さくら 金井克子
 ジョイ 鷲尾真知子 北村岳子
この他、昨年は伝令官役の今村ねずみさんは今年は出ていません。 母親のセリフとか王様のダジャレなどにも細かい変更があります。

パンフレットも昨年の紺色から銀色に変わり、中身も昨年のシンデレラの写真が ふんだんに使われています。(^^) ただし王子様は写っていません。18日の休演日 以降に現在稽古場風景となっている沖田弘之バージョンの写真が差し変わるものと 思われます。

座席は、ほ列61番(上手3列目)。 ちょっと首は苦しいですが、シンデレラはこのあたりの真っ正面に来ることが多い よしこ席 (*^^*) です。ただ舞台の板が見えないので、多用しているバリライトの 効果が確認できないという欠点もあります。

キャストが変わったためか登場人物の性格設定にも変更がありました。特に王子 は、ハンサムだけど頼りなく情けないちょっと優柔不断気味な人として登場します が、シンデレラに出会って以降はガラッと前向き指向になっていくのです。 実は昨年はわたしはシンデレラに集中していて気がつかなかったのですが、王子側 から見てもシンデレラを見つけ出すという自分の「夢を追う」姿勢を確立していく 様子が今年の王子の極端な性格設定のため、より鮮明になっている気がします。  よしこちゃんは昨年同様とてもかわいらしいシンデレラでして、初日はちょっと 緊張していたようですが若干余裕もうかがえます。歌も去年よりさらに歌えるように なっているのではないかなあ。

宝塚星組「誠の群像」「魅惑II」

8/5MS, 8/9S, 8/12(新公)など (東京宝塚劇場)

「誠の群像」

宝塚大劇場公演から若干手を加えたためか展開がわかりやすくなって きました。前半の暗転や細かいカット割り、効果音の多用は相変わらず ですが、ストーリー展開は見事です。新しい土方歳三像を作り出した と言ってもよいでしょう。ただし、出演者の使い方はうまいとは言えない ですね。男役でも話に絡んでくるのはあまり多くはないですし、娘役に 至っては舞台の上に出てくる機会さえ少ないという惨状です。

娘役トップ東京お披露目公演の月影瞳は大劇場よりもさらに演技に 深みが増したように感じます。特に最後の銀橋のセリフからソロは心が こもっていてとてもすばらしい。

「魅惑II」

大劇場と変更点はほとんどないので感想も変わらないです。 ショーは生徒の持つ力がそのまま出るので、前公演で退団した白城あやかの 不在感が強調される出来で、華やかさにかけるショーになっています。

単体の場面で観るといいものあります。第5場で稔、紫吹、絵麻緒の3人が ハデハデの衣装で銀橋を渡るところはいいですね。他にも稔幸や紫吹淳が 一人で銀橋を渡る場面はもうかっこいいのなんのって、ファンでなくても こうなんですからファンの方ならなおさらでしょう。そして第7場世界の美女は 衣装の色使いが華やかでいいし、コミカルなラストもよく構成の勝利か。

スーパーロケットはやはり何度見ても恥ずかしいですね。特に娘役の カゲコーラスがまた色っぽいので困っちゃいます。

新人公演「誠の群像」

最近の新人公演はレベルが高いのが続きますね。もともと歌が少ない作品 なので、あまり歌が得意でない(麻路さきよりはうまいですが)音羽椋も 安心して見られます。地声は高い方ですが、低い声をうまく作っているし、 これで本役並みに演技に深みが付いたらさらによくなるでしょう。鬼の場面 での踊りはダンスではトップクラスだけにとても見栄えがします。ヒロインの 妃里梨江もこれまたあまり歌が得意ではないので最後のソロはぎりぎり及第点 くらいですが、なんと美しい!!! 本役の月影瞳も美人ですが、それよりも さらに美しい。細面なので日本髪もよく似合います。演技や発声もなかなか。 朝宮真由も眉月凰も好演。羽純るい(すみません、ファンなんです)も少ない 出番をきっちりとしめていました。